前にも上げましたが,日本心理学会に行って参りました.
今回の僕の目的は自分が共同研究しているグループのWSと,非常に興味を持っているある分野のWS,そしてポスター発表を見に行くことでした.
それと,もう一つの目的が
舞衣さんのブログのこのエントリー;日心を振り返る(3)~医療心理師WS~ でも紹介されている このWSに参加することでした.
東大の丹野先生,全心協の斎藤先生,北海道医療の坂野先生などなど,まさに医療心理師側の人間が集結して行ったWSですから,当然医療心理師の国家資格化についての発表でした.
僕が感じたことは2つ.
一つは舞衣さんもおっしゃってましたが,「現場の人がこれないのがもったいない」という事でした.月曜日の昼からのWSでは,現場の人たちが来られるわけがありませんよね.どれくらい現場の人がいたのかわかりませんが・・・・とてもフロアとの間で活発な議論が行われているとは思えませんでした.
そしてもう一つ,ブログやネットの情報や議論に関する批判がよく聞こえてきました.
このことに関しては,僕は「ちょっと違うんじゃない?」と思わざるを得ませんでした.現場の臨床家が今一番あつい議論をしているのは間違いなくネット上です.ロテ職人さん,臨床心理士デスマさんらのブログや,臨床心理職の国家資格のための緊急ブログなどを見てみて下さい.間違いなく,生産的な熱い議論が繰り広げられています.そりゃ,出所が確かじゃない情報もあるでしょうし,個人攻撃みたいな発言をしてる場合もあるかもしれません.でもそんなのはほんの一部でそんな意見は無視されていくばかりです.それよりも,現場で求められている者は何なのか,医者はどう思っているのかなどなど,質の高い,濃ゆい議論が繰り広げられていますよ.そういった本流を見ずに,無責任な議論が繰り広げられているなどという意見が出てくるのは,その意見を言う人たちに選択的注意の障害があるんじゃないの?と思ってしまいます.
全心協が本当に現場の人たちの意見を反映できているのでしょうか?臨床心理士会が臨床心理士の意見を反映できているのでしょうか?両方とも,会の偉い先生の意見を会員に押しつけてちゃいませんか?僕は心理臨床学会の方の説明会には行ってませんが,両方の説明会で本当に現場の人たちの意見が上がっていたのかは疑問です.匿名だから議論できるって言うのは,言い換えれば,実名出したら議論できないってことじゃないんですか(言い過ぎか?)?それだけ,下々の者が自分の意見を言いにくいようになってしまってるって事じゃないんですか??????
僕は今回の資格の制度については,臨床心理士・医療心理師どちらが出来てもあまりうれしくありません.仕事してる関係上ありがたくはありますが,心から喜べる資格だとは思えませんから.クライエントのためにいいとも思えませんし.
僕が今思っているのは以下の2つのことです
まず,「学位」のことですが,4年でトレーニングが出来るとは思えませんし,かといって6年で修士とらないと・・・・って言うのも疑問です.修士の2年の間によっぽどちゃんと「scientist-practitioner」の姿勢を,身につけておかないと意味がないからです.そのためには教育者の養成が不可欠でしょう.今の段階で,学士と修士の間でそれだけの差ができるのか,正直疑問です.名前ばかりの修士ではなくて,本当にしっかりとした論文審査の形を作るべきです.間違っても事例の感想が論文として認められるなんてあっちゃいけません!
そして,「卒後研修の充実」です.議題にはありましたが,いまいちはっきりしてこない.医者と同じレベルを目指すのならば,それこそ2年くらいは研修した方が良いと思いませんか?僕は今の仕事に就いたときに,はっきり言って困りました.全然自分が即戦力じゃないことを実感しました.自分で言うのもなんですが,あんな状態でよくクライエントの前に立ててたなぁと思います.もちろん必死でやってはいましたが・・・・・.どちらの資格が採用されるにしても,きちんとしたSVの体制を作り,病院・SC・個人開業・産業などの場面で実際に経験を積むことが大切だと思います.もちろん,ここには研究も含まれます.
(もちろん,ご意見・ご批判などのあることはわかっています.どうぞコメント頂けたらとおもいます.)
まとまらなくなってきてるか・・・?いや,頑張ろう・・・・
本当に民主的な会議ならば自然とフロアからも活発な議論がわき起こるはずです.ブログでもわかるように現場の人たちだって凄く考えています(そりゃ声の大きい人小さい人はいますが).どんな形であれなされている議論は真剣ですし,匿名だからといって議論の質が悪いなんて思いません.ブログやネット上で行われている議論を無視して良いとは思えません.
現場の人たちの意見を聞いて下さい.匿名じゃ駄目だって言うなら.ちゃんとしゃべれる場を提供して下さい.我々は無責任に議論などしていません.みんないつだって真剣です!